初めてのお泊り
1-4話です。
晴れて付き合う事になってからの初デートの日です。
前回の話はこちらです↑↑
デートはお決まりのコースだったと思うのですが、全く覚えていないんです。
あ、でも、初めて手を繋いだのは覚えてる。
今思い返すと、甘酸っぱすぎて恥ずかしくてレモン汁とガマン汁が垂れてきそうです。
そして日も暮れて来たので彼女の実家へ。
外食したいところですが、20時辺りに親から家に電話がかかってくるシステムだそうです。
親に隠れて外泊していないかのチェックですね。
でも、こんなキモオタがこっそり来ているとは思ってもみなかったでしょう。
彼女の家は某駅から徒歩15分程度のところにあるマンションでした。
「さぁ、どうぞー。」
ガチャリと玄関を開ける。
…こんなに上手く事が進む訳がない、開けた瞬間親御さんとか警察とか手ぐすねひいて待っていて、そのまま留置場へ連れていかれるかも…なんてドキドキでした。
いや、ワクワクもしていましたが。
人間、ドキドキとワクワクのどちらを選べと言われたら、ワクワクを選びますよね。
ハイリスクハイリターンってやつですよ。
玄関に入ると、それはそれは上流とは言えないまでも、そこそこ裕福な感じがするお部屋でした。4LDKだったかな?
「ここが私の部屋ね。荷物置いて?」
6畳の部屋に通され、まずは荷物を置く。
机、ベッド、TV。そういや女性の部屋入ったの初めてだ。
これが普通なのかそうでないのか分からない。
それからリビングに行ってTV見て、話しして、別々にお風呂入って、さあ寝ましょう、と。
てっきり自分用の布団を用意してくれるのかと思っていたら、ベッドで一緒に寝る気マンマンのようです。
マジで?
でもな、最初はしないって決めてたもんな。
そして布団IN。照明を消します。
情けないですが、もうまな板の上の鯉状態ですよ。
バキSAGAのバキと梢ちゃんのあのシーンみたいです。
とりあえず寝てしまおう、そうしようと思って横向いて寝て暫く黙っていると
「…ねぇ、しないの…?」
…ドキンドキン!
「…え、し、しないよ。」
思い切り平静を装いますが…突然弥生さんの右手が…
「ここ、こんなにして何言ってんの?www」
「~~~~~っ!!!」
…そうだよね、いくら高尚な事言おうと、年上だろうと、ここがこうなってたら説得力0だよね。
もう体は思い切り期待して臨戦態勢なのをアピールしちゃっています。
あぁ…ダメだ、この状況で断れるほど人間できてねぇ…
そして振り向きなおし、まずはキス。
最初から濃厚なものを。
心臓バクバク。緊張と期待と恐怖の入り乱れた不思議な感情。
あぁ…これだよね、これ。
自分を好きと言ってくれている人との行為。
以前の記事でそういうお店に行って、いやに冷めてたなと思っていた原因はこれですよ。
僕は単純だから、好意を持ってくれるだけで満足なんです。
プロのお姉さんの営業スマイルでは不信感がぬぐえないんです。
そして、見よう見マネの愛撫の後、おそるおそる秘部を触ってみると、…ぐっしょりです。
頃は良し。突撃一番装着。
やらないとか言っていた割には、ちゃっかり買ってました。
そしてゆっくりと挿入…。
「は…、ん…。」
ここで先に言い訳をしておくと、僕は布団派なのでベッドが少し苦手です。
あの体が不自然に沈む感じがどうも苦手でして、そんな中で正常位でピストンしよう物なら、どうにも不自然に力が入ってしまう。
そして…
「い、いででででで!!!!!」
またもや尻がつりました…。
「だ、大丈夫?」
尻がつったのも二度目となれば冷静な物で、場が白けて終了かと思いや、ここは時間も回数も無制限な場。
気を取り直して再度挿入。
だんだんコツが分かってきたので、無事フィニッシュを迎える事ができました。
その一度で終わりにできるほど衰えてはいないので再戦ですが、結局何回やったのかは全然覚えていないのです。
そして尻がつる事もありませんでした。
彼女の親御さんは月1のペースで旅行に行っていました。
なので、月1のペースでお泊りをして、なんか幸せだなと思いつつも、忘れかけていたあの現実を見せつけられる事になろうとは夢にも思っていませんでした。
恐惶謹言
次回はこちら↓