クーロンの自分語りブログ

おじさんが、昔の裏日常をつづっています。

冗談が通じなくて最悪の展開へ…

2-37話です。

自分の事ばかり言われてもね - クーロンの自分語りブログ

前回の話はこちら↑

 

川本は相変わらず週3日の養成所通いを続けていました。

 

当時は自分も結構暇だったので、養成所の後に会ってお茶をする程度はしていました。
勿論彼氏には内緒です。

 

最後に送った謝罪のメールについて聞いてみると「あれでは謝罪では無い」と言っているそうですが、直接反論されている訳でも無いので、こちらとしては打つ手無しです。

 

婚約破棄や慰謝料の請求等、シャレにならない展開に発展しなかっただけでも良かったかとは思いますが、現状として彼が退社した以降は川本の人格も変わっていないようで雨降って地固まるだろうか、などと自分に都合の良い考えをしていました。

 

ただ、さき2から報告を受けたあの日、彼はよほど混乱して色んな人に相談をしたらしく、驚いた事に自分の母親にも相談したとの事です。

 

そして彼の母親曰く、
「結婚の事は考え直した方が良いんじゃないの?」

 

「どんな顔して彼のお母さんに会えばいいのか分かんないよ…。」

いつか挨拶に行くであろう親について考えると、川本は寂しそうに言いました。

 

彼は一体、母親に相談してどのように事態が良くなると希望していたのでしょう…。

 

そして、話変わって、川本はいつ迄経っても再就職先を探そうとしない彼氏が心配だ、と言いました。

 

いくら貯金があるのかは知りませんが、確かに話を聞いている感じでは、そろそろ仕事先を見つけないと貯金も尽きるような気がします。

 

仕事先を見つけるのにそれほど焦らない理由は、彼の親御さんが資産家だからと言う事が大きいと思いますが、こればかりは本人にその気が無い限り進展のしようが無い。

 

彼の母親の事と再就職先の事で、だいぶ表情を暗くしていたので
「いっそ、今回の事は全部嘘でした♪って言ってみるってのはどうかな。」
と冗談を言ってみたりしました。

 

今回の事が嘘だと言う事になれば、「なぁんだ、嘘だったのかー、ははは★」と、彼も気持ちを切り替えて仕事を探し始めるに違いない!と、誰も信じる筈の訳もない冗談を言い、場を和ましてみました。

 

冗談ばかりでは相談の答えにならないので、流石に彼もいつ迄もこの状況で良い筈が無いと思っているだろうし、母親に対する心情にしてもゆっくりと修正していくしか無いだろうし、全ては時間が経つしか解決は無いじゃないだろうか、と伝えました。

せめてもの罪ほろぼしに愚痴ならいくらでも聞くから、会う度にそんな事を言っていた気がします。


そして、1週間ほど経った頃、いきなり彼からメールが届きました。

 

最後のメールと言いましたが、送らざるをえない状況になりました。
さき4から聞きました。SEXしたのは嘘であると。



……


………


…………(゚Д゚)ハァ????

 


軽い眩暈を感じつつもメールを読み進んでみます。


彼が言う真実とは、さき4を納得させる為に僕が嘘をついたらしい。

しかし、彼は今回の事を全て社長に話し、納得してもらい送別会をしてもらって迄会社を辞めた。

会社は辞めたくなかったのにこんな事になってしまい、一体何の為に会社を辞めたのか?一体貴方は何を考えているんだ?と厳しく問い詰める内容が続きますが、「しかし私は信じていない。」と。

 

何故なら今回の状況を、さき2から詳しく聞いていたし、彼女が嘘をついても何のメリットも無い筈だから。

 

とにかく、今回の事が嘘であれ本当であれ大問題であり、本当であればこんな壮大な嘘をつき続けていた事になり、嘘であれば何をしたいのかが理解不能です、と強い語気が続き、 

どうなんですか、まじはっきりしろ。

 
最後にこう書いてありました。原文ママです。

 

 

何でこの様なメールが送られてきたのか確認を取ろうと思い、川本へ携帯メールを送ってみました。

 

「彼氏が喜ぶと思って、さき5との事は無かったって嘘をついてみたんだけど…逆効果だったみたい…。」

 

…はぁ…。

 

言う方も言う方だが、信じる方も信じる方…

 

彼氏の事を精一杯心配して、何でもいいから良かれと思う事をしてみた川本の姿、予想に反して激怒してしまった彼、それを見てどうする事もできない川本の姿が想像できます。

 

正直相手にはしたくなかったのですが、逃げたと思われるのもシャクなのでメールの返事を書き始める事にしました。

 

恐惶謹言

 

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