権力者とは
2-13話です。
彼氏とのドキドキチャットが続きます。
良い機会と思い、質問を投げかけます。
前回の話はこちら↑
「さき5と6は、良い子なので大丈夫と思うのですが、これから問題がある人格が発生する可能性はあるんですよね?」
「ありえます。」
「また、さき5か6がメインになる可能性はありますか?」
「可能性はありますが、誰がメインになってもおかしくはありません。さき2や3がいきなりメインになることもあります。
少し、さきについて説明を加えますと、さき1から6は順に権力が異なっています。1が一番の権力者で以下の全ての人格を消去することが可能です。」
権力者!?
全ての人格を消去できる!?
「さき4はその下の5と6を消すことができます。」
「権力が逆転する事は無いんですか?」
「ありません。絶対的な権力です。」
絶対的な権力…、しかし、以前川本からメイン争いがあり「川本が、さき2を消した」と言う事を聞いていたので、それを伝えました。
「おそらく1が2を消したか、自然に消えたかのどちらかだと思います。」
…と言う事は、さき2と川本がメイン争いを行い、結果としてさき1が川本をメインと認定し、さき2を消したと言う事になる?
「いろいろとわかってくださっているのはクーロンさんだけだと思われますので、これからも仲良くしてやってください。今度よければ、会って話せればと思っているのですがどうでしょう。」
え、面倒くさいw
会って話す…何を話すんだろうと焦りましたが、まぁお互い仕事は忙しいし、都合がつけば、と無難に返事をしました。
「直接言葉でないと伝えられない部分がたくさんあるので、そのあたりをいつか話したいと思います。いろいろを一方的に話してしまって、すみませんでした。」
「いえ、とても参考になりました。」
「ごめんなさい、クーロンさん。突然で。あ、さきです」
さき5に代わったようです。とりあえず安心。
しかし彼がモニターを見ている可能性があるので油断はできない。
「同居人が色々言ったみたいですけど…私としては今まで通りでいいんですが…。」
「うん、結果として、そういう事になったよ。」
「悪いところがあったら注意してもらいたいですし、叱ってももらいたいです。」
なんかいつも自分が叱っているような感じがするのですが、
叱られる=人格が代わる=自分が出られると言う図式らしいです。
一般的に、注意をすれば相手に納得してもらってコミュニケーションが上手く行くものだと思うのですが、それが人格が代わる要因になりうると聞いてしまうと、なんかとても複雑な心境です。
恐惶謹言
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