クーロンの自分語りブログ

おじさんが、昔の裏日常をつづっています。

そして現れた彼女

2-4話です。

幸せで平和な日々だったと言うのは後から思うもので。

会ってみた。からの驚きの提案。 - クーロンの自分語りブログ

前回の話はこちら↑

 

川本は体こそ26才ですが、精神年齢が6才なだけあって、時々子供らしいワガママというか、相手を思いやらない発言をします。

 

始めは放置してましたが、ある程度は本音で話せる仲になってきたので少しずつ注意をするようにしました。

 

ある日、川本が酷い事を発言したので注意をしました。

…と言っても、子供に諭すような感じですよ? だって子供ですから。

 

そして数分間発言がありませんでした。

 

怒ったかな?

 

 

「…あれ?」

 

「…クーロンさん?…あ、チャットしてるんだ…」

 

????????????

 

クーロン「さん」???

何?何が起きたの???

 

…あ!?

「人格が変わった」のか!?

 

え、待って、どうしたらいいの?

なんか負担を与えたから変わっちゃったの?

 

あ、「なんか負担」って、さっき注意したこと?

と、と、とりあえず、もう遅いし、寝てもらった方がいいかな。

 

「もう遅い時間だし、そろそろ寝た方がいいんじゃん?」

「…はい、そうですね。私も眠くなってきました。おやすみなさい。」

 

…ほっ。どうしよう。何かとてつもない事をしてしまった気がする。

 

翌日、川本に聞いてみると人格が変わった記憶はありませんでした。

 

ただ、その後も人格が変わる時は確かにあって、3才児みたいな口調の時もありました。

 

これは信じて良いものか?

川本に聞いてみたところ、人格が変わるのは、やはりショックを受けるのが要因らしい。

 

そして、川本は現在認知している全ての人格について語りました。

以下、概要まとめです。

 

川本の本名の下の名前は「さき(仮名)」言います。

彼女の中で、それぞれの人格は主にナンバリングされて呼ばれています。

 

さき1…主人格。10代後半の時「生きるのを止めた」。

その理由については川本も知りませんが、早稲田大学在学中の事です。

 

さき2…さき1の代わりとして出現しました。

大人しい、ごく普通の性格で、婚約者と付き合った頃にはこの人格が主でした。

大学卒業後はDTPデザイナーとして某企業に勤務。

 

ちひろ…何故かナンバリングされていない人格で、人と接する事を嫌う。

婚約者と一緒にいる事すら嫌う性格。

 

川本…6年前に発生。「人とコミュニケーションを取りたい」願望から発生。

 

さき5…今月発生。大人しい性格で、さき2に酷似。

 

さき6…今月発生。精神年齢3才。

 

現在の主人格は「川本」。

以前は「さき2」が主人格でしたが、4年前に「川本」との意見の「対立」が発生し、「メイン争い」が起こりました。

 

「対立」と言うのは、左右の道いずれかを選ぶか、その状態にあたります。

「さき2」と「川本」は、婚約者と別れるか続けるかで対立していました。

その対立の審判をするのが「さき1」です。

 

「さき1」は表には出てこないのですが、強大な決定権を持っています。

これを「権利者」と言います。

 

そして、婚約者と別れるか否か。「さき1」の選択は、このまま続けたい川本の意思を選択し、川本を主人格に。「さき2」はその時点で「消えました」

 

ちなみに、記憶はみんなに共有されます。

(…うん、これ改めて書いて思った。みんなに共有、ね。今から考えるとバカだな自分)

川本は6年しか人生経験がありませんが、それまでの他人格の記憶は一応持っています。

26年の記憶を持つ6才児という言い方が妥当でしょうか。

 

いきなり登場人物が増えましたが、「川本」と「さき5」だけ覚えれば大丈夫です!

他はあまり出てきませんので。

 

恐惶謹言

 

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