クーロンの自分語りブログ

おじさんが、昔の裏日常をつづっています。

4年ぶりに出てきた人格

2-26話です。

さき2に権力の強さについて聞きました。

川本(さき4)よりは強いはず?

急転直下 - クーロンの自分語りブログ

前回の話はこちら↑

 

「いえ、そのハズだったのですが、負けましたので。」

さき2は、意外にあっさりと自分の敗北を宣言しました。

 

「メイン争いの葛藤と言うやつですよね。」

「ええ、元々は私がメインだったのですが。」

通常の感覚であるのならば、自分がメインであった過去を話すのは平常心ではいられないハズ。

しかし、それをさらっと言って(書いて)しまう辺りは、我々とは違う感覚らしいです。

 

「さき2さんは消えた。と聞いていましたが、ちひろも出てくる可能性があるって事ですか?」

「そうですね。まぁ出てこないとは思いますが…。」

 

いえ、あなたも出てこないハズなのですが…。

 

「今日いきなり出てきたんですか?」

「ええ、今朝。」

 

実に4年ぶりでに出てこれたのに、あっさりとしているのはそういう性格からなのか、それとも「出てきたくなかった」のか。

更に話を聞くと、起きた時は「川本」だったらしく、その後寝て起きたら「さき2」の状態だった、との事です。

 

おそらく人格を安定させる薬を飲み忘れ、不安定な状態になった結果昔消えたハズの「さき2」が出現したのでしょう。

ただ、人格が変わったと言っても今回のものは今までとは違うケースな感じがします。

 

4年ぶりに出現した「さき2」。

 

そして、自分と「さき5」がした行為を、婚約者である彼氏に「さき2」が伝えてしまった。

このまま行けば幸せな家庭が築けたであろう、川本の周囲をかき乱してしまったのは誰か。

 

それは、まぎれも無く自分。


暫く考えた末に…、もうこれ以上チャットやオフ回をする事を控え、川本やさき5とは会わない事を伝えました。

 

「え、何故ですか?」

 

何となく、彼女が焦っている様に思えました。

 

「色々考えたうえです。」

「それは…出来れば止めていただきたいのですが…。」

 

もう会わなければ、事態は好転するかもしれない。
だけど、会えばもっと悪い方向へ行くかもしれない。

暫く押し問答のような会話が続きました。

 

「彼氏は、さき5がデートしたり家に行ったりするのは構わないと言っていますよ?」

「家に行って、何もしないとは思いませんよね?」

 

正直、嬉々としている女性を悲しませるのは、非常に心が痛む訳で…。

 

「入れなきゃいいと思いますけど…。」

「家に?」

「いや…その…Hですよ。」

「それでは、さき5が納得しないでしょうし、制限が付いて会うくらいなら会わない方が良いと思います。」

「…それは、さき5が可哀想ですよ…。」

「養成所で友達もできているみたいだし、僕がネットから消えれば、興味も失せると思います。」

「いえ、それは止めてください。」

 

 

 

それから数分間、さき2からの発言がありませんでした。


「はや?クーロン?」

 

さき2から川本に戻ってしまったようです…。


「ええ~っ!?なんで?クーロン、チャットやめちゃうの?オフもやめちゃうの?なんで?川本なんかした?やだよーーー!!!」

 

多分チャットのログを読んだのでしょう。

 

「…と言うか…さき2が出た事は驚かないのか…?」

突如人格が戻り、目の前の情報にパニくっているようです。

「え?あ、ホントだ!さき2!!」
 
「あと、さき2の事が彼氏にバレたのも驚いてね。」

 

「え?あ、ホントだーー書いてあるーー…。え?なんなの一体??」

 

それはこちらも聞きたい事…。
いや、正確には聞きましたが、もうちょっと話をしていたかった。

 

「わけわかんない~。」

「彼氏が帰ってきてから聞いてくれ。」

 

まさか、自分が彼氏に直接聞く訳にも行かないので、川本からの情報を待つのみです。

 

「っていうかそれよりクーロンがいなくなるほうが大問題だよ!!!! 3番目に好きな人なのに~~~」

「微妙…。」

「一番は彼氏でしょ、二番は家族でしょ。」

 

とりあえず、今夜は絶対メッセで彼氏と話す事になるんだろうなあ、と思うと、正直気が重いです。いや、自業自得なのですが。

 

川本へは、チャットを止めると発言した事は「ショックを与えて人格を戻る為の作戦」と伝え、納得してもらいました。

 

その後話を聞くと、今朝の薬を飲み忘れたせいで人格が不安定になり川本とさき2を除く人格が「出たくない」状態だったらしく、結果としてさき2が押し出された、と言う状態だったらしいです。

 

それから話の流れ上、さき2はどのような人格なのか、聞いてみる事にしました。

 

恐惶謹言

 

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